まだ6月だというのに厳しい暑さで、ヘロヘロになってしまっている方もいらっしゃると思います。
そんな中、東京電力管内では6月27日(月)、供給している電力の残り(余力)の「予備率」が5%を下回ってしまう予測となり、「電力需要ひっ迫注意報」が発令されました。
そこでこの記事では「電力需給ひっ迫注意報2022の原因は?なぜ電力が不足する?今できること!」と題して、
・6月27日(月)何時いつピークで、電力需要がひっ迫してしまうのか?
・この「電力需要ひっ迫注意報」が発令され、本当に電力が足りなくなってしまった時に、どうなってしまうのか?
・この「電力需要ひっ迫注意報」とは何なのか?
・「電力需要ひっ迫注意報」の原因は何なのか?
・今私たちにできることはあるのか?
これらについて、調べたことをまとめたいと思います。
「電力需要ひっ迫注意報」6月27日(月)何時いつピーク?
一番電力需給が厳しくなるのは、6月27日午後4時半~午後5時
2022年6月27日(月)の関東地方は、午前中から日差しが強く、朝9時には東京都心で30度くらいまで上がると予想されています。
6月27日(月)の予想最高気温は35℃。
内陸では38℃まで上がると予想されている場所もあり、かなり厳しい暑さになりそうです。
「電力需要ひっ迫注意報」とは何なのか?
そもそも「電力需要ひっ迫注意報」とは何なのか?
電力は常に発電しながらその時の需要量に対して、足りなくならないように供給していきます。
そして、電量が足りなくならないように、少し余裕を持たせながら、発電をしています。
しかし、その「余裕」つまり「余力=予備率」が極端に少なくなってしまうことで「電力需要ひっ迫注意報」が発令されました。
「電力需給ひっ迫注意報」
前日の段階で電力供給の余力、いわゆる「予備率」が5%を下回ると予想される場合、午後4時をめどに「電力需給ひっ迫注意報」を発令します。
⇧今回・6月26日夕方に発令
「電力需要ひっ迫注意報」が発令され、さらに余力がなくなると、「電力需要ひっ迫警報」が発令されることになります。
「電力需給ひっ迫警報」
さらに、予備率が3%を下回ると予想された場合には、対策を強化するため、「電力需給ひっ迫警報」を発令し、一層の節電を呼びかけることにしています。
「電力需要ひっ迫注意報」の原因は何?
電力の「余力=予備率」が5%を下回ってしまうから、「電力需要ひっ迫注意報」が発令されたのですが、
なぜ、需要に間に合うように電力が作れないのでしょうか?
・火力発電所の休止や廃止相次いでいること
・2022年3月の地震が影響している
・火力発電所の再稼働が間に合っていない
これらが大きな原因になっていると言われています。
火力発電所の休止や廃止
火力発電所の老朽化や太陽光の急速な普及で、火力発電所の発電量を少なくする必要がありました。
その為、火力発電所の稼働率が下がり、採算が合わず、廃止したり、休止したりしている火力発電所が多いので、電力供給力が低下しています。
2022年3月の地震が影響
2022年3月東北地方で起こった地震の時に、
首都圏に送電する火力発電所の設備(新地発電所の再開は2022年12月、2023年1月復旧予定)が復旧していないので、電力供給力が低下しています。
火力発電所の再稼働が間に合わず
では、休止している火力発電所を再稼働すればいいじゃないか!?
そうなんですけど、なかなかすんなり再稼働に至っていません。
政府は夏場に電力の供給力を増やすため、電力各社に再稼働できる火力発電を募集するよう指示を出し、千葉県・姉崎火力発電所5号機と愛知県・知多発電所5号機の発電所が7月から運転を再開する予定です。
6月27日(月)には間に合いませんでした。
電力需要ひっ迫注意報発令!電力が不足したらどうなる?
この「電力需要ひっ迫注意報」が発令され、本当に電力が足りなくなってしまった時に、どうなってしまうのか?
全国の電力会社から電力融通
沖縄を除く全国の大手電力会社「電力融通」をしてもらって、乗り切ることになります。
ただし、その大手電力会社の管内の電力に、融通できるだけの余裕があった場合です。
実際に、2022年3月22日、東京電力が全国の電力大手7社から午前7時~午後4時の間に最大141・78万キロ・ワットの電力融通を受け、停電を回避したケースがありました。
この時の原因は、
・2022年3月16日の福島県沖の地震により、火力発電所6基が停止していたこと。
・また3月22日は天候が悪く、気温が低下したこと
が主な原因でした。
最悪のシナリオはブラックアウト
東京電力管内の電力だけでは、電気の供給が間に合わず、電量融通もしてもらうこともできない場合、最悪、ブラックアウトになります。
実際にブラックアウトになってしまったケースがありました。
2018年9月6日、日本初のブラックアウトが北海道で発生!
最大震度7を記録した北海道胆振東部地震により、約295万戸が停電し、復旧できたのは約50時間後になりました。
今私たちにできることはあるのか?
電力が足りなくなると、最悪ブラックアウト!
そうならない為に、私たちにできることは何なのか?
いくつか考えてみました。
エアコンの節電
冷蔵庫の節電
照明の節電
①エアコンの節電
夏場に消費電力が多くなる家電・第1位が「エアコン」!
ドアや窓の開閉を減らして、扇風機やサーキュレーターで空気を循環させることが節電に繋がります。
⇩室外機に設置すると⇩
⇩直射日光を反射し、影を作ることで温度上昇を抑え、余計な電力消費を抑えてくれます⇩
また、室外機の周りに物を置かないこともポイント!
②冷蔵庫の節電
夏場に消費電力が多くなる家電・第2位が「冷蔵庫」。
エアコンと似ていて、扉の開閉を少なく短くして、冷気を外に逃がさないようにします。
そして、冷蔵庫周りは熱くなってしまうので、壁から話して、熱さがこもらないようにしてあげることもポイントです。
また、温かいものをそのまま冷蔵庫に入れてしまうと、消費電力が多くなってしまうので、温かいものは冷ましてから冷蔵庫に入れると良いですよ!
③照明の節電
照明をつける時間を短くすること、照明をLEDに変えることです。
今回の電力ひっ迫のことだけではなく、節電により、電気代も安くなるので、この際照明をすべてLEDに変えてみませんか?
6月27日(月)も気温が高くなり、暑くなりそうなので、「エアコンを切って耐える」は熱中症になる恐れがあるので、絶対にやめましょう!
資源エネルギー庁が呼びかけている通り、「日常生活に支障がない範囲で節電に協力」していきたいですね!
まとめ
「電力需給ひっ迫注意報」が発令され、明日が心配になってきますよね。
大規模停電になってしまうと、たくさんの心配事の中で、一番心配なのが、医療関係じゃないかな?と個人的には思います。
病院などは自家発電などがありますが、在宅でケアされてる方もいますので、すごく心配です。
今できることで、みんなで乗り切りましょう!
「電力需給ひっ迫注意報2022の原因は?なぜ電力が不足する?今できること!6/27」
最後までご覧いただきありがとうございました。